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なぜ今、パキスタンが規制強化に踏み切ったのか
パキスタンが注目されるようになったのは暗号資産そのもののせいではない。むしろ、金融犯罪に対する抜け穴の存在が問題視されたのだ。国際的なマネーロンダリング監視機関「金融活動作業部会(FATF)」は2018年、パキスタンを「グレーリスト」に指定した。その理由は、特にデジタル資産における規制が甘かったためだ。それ以来、政府はこの汚点を払拭するために改革を急いでおり、今回の暗号資産規制はその最新の動きである。
しかし、これは国際的な圧力だけの問題ではない。国内でも暗い影が迫っている。銀行業界は暗号資産が金融システムの安定性を脅かすと懸念している一方で、ブロックチェーン技術を通じた金融の自由化のチャンスと捉える若者や起業家も増えている。彼らはパキスタンが暗号資産によりイノベーションを推進し、単なる投機の場ではなく真の経済成長を実現する未来を夢見ているのだ。
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対象者と具体的な影響
対象となるのは、2023年3月1日以降にパキスタンのユーザーにサービスを提供してきた全ての企業。拠点がラホール、ロンドン、ドバイなどどこであっても関係ない。具体的には以下のような業者が該当する。
- パキスタンで人気の暗号資産取引所
- ウォレット(デジタル財布)を提供する企業
- 分散型金融(DeFi)プラットフォーム
- 暗号資産のマイニングを行う企業
- 規模の大小を問わず、暗号資産に関わる全ての事業者
今後求められる対応は以下の通りだ。
1. 9月5日までの登録:運営内容に応じて、パキスタン証券取
引委員会(SECP)またはパキスタン国家銀行(SBP)への登録が義務付けられる。
2. 徹底的な透明性:パキスタンの顧客との全ての取引について、資金の出所やユーザーの身元を含む詳細な情報を開示しなければならない。曖昧な取り扱いは認められない。
3. 1年以内の現地法人設立:既に現地に拠点がない場合は、パキスタン国内に法人を設立する必要がある。外国企業は子会社の設立または本社の移転が求められる。
4. 厳格なマネーロンダリング防止(AML)および顧客確認(KYC)規制:金融犯罪対策が徹底され、遵守しない場合は罰金だけでなく、刑事責任を問われる可能性もある。
期限を逃した企業には、銀行口座の凍結、資産の差し押さえ、さらには刑事罰が科される可能性がある。当局は明確なメッセージを発している。これは本気なのだ。
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業界の反応:希望と怒りの間で
パキスタン国内でも新しい規制に対する反応は分かれている。ある者は「やっと公平な競争環境が整った!」と言い、別の者は「これは我々の未来を殺す!」と嘆く。
「やっと Leveled Playing Field が実現する」
地元の暗号資産投資家である Ali Raza は、この規制を前向きに捉えている。「規制を受けることで、ようやく真っ当にビジネスができる。これまでの違法性の影から抜け出せるチャンスだ。外国からの投資を呼び込むきっかけにもなるかもしれない。パキスタンが真剣に暗号資産のハブとして認められる日が来るかもしれない」と期待を寄せる。
「イノベーション?全く望みがない」
一方で、パキスタン発の DeFi プラットフォームを立ち上げた Fatima Khan は頭を抱える。「この規制はスタートアップにとって死刑宣告だ。コンプライアンスコストが莫大すぎる。誰が負担できるというのか?小規模な企業は淘汰され、海外の巨大企業が市場を独占することになる。これは規制ではなく、首絞めだ。若いクリエイティブな企業こそが育てられるべきなのに」と憤る。
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国際的な視点:FATF の圧力
パキスタンは国際的なプレッシャーにさらされている。FATF は 2022 年に「行動計画」を発表し、2023 年 10 月までに同国が暗号資産を適切に規制していることを証明するよう求
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