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時限爆弾のような米国債務
信用カードを使い続け、毎月の最低限の支払いしかしていない状況を想像してほしい。そのうちに請求額は膨れ上がり、利息すら返せなくなるほどになる。米国はまさにその状況に陥っている。国家債務はついに34兆ドルという、数年前にはSFのような数字としか思えなかった規模に達した。だが、それだけが問題ではない。真の問題は「金利」だ。米連邦準備制度理事会(FRB)はここ数年で政策金利を大幅に引き上げ、その結果、債務の返済が連邦予算の中で防衛費や社会保障費を上回る最大の支出項目となってしまったのだ。
ダリオはこれを「雪だるま式の悪循環(ポンジ・スキーム)」と呼んでいるが、的を射ている。新たな借入が金利を押し上げ、金利の上昇がさらなる借入コストの増加を招く。この悪循環が続けば、やがてシステムは機能不全に陥る。そのとき、米国だけでなく、世界経済全体が大きな混乱に見舞われることになる。米ドルは依然として世界の金融システムの基軸通貨だからだ。
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なぜ今こそ金とビットコインをポートフォリオに加えるべきか
ダリオはドグマにとらわれる人ではない。彼は長年、伝統的な資産に投資してきたが、その一方で、時代の変化を見極める賢さも持っている。彼が投資家たちに与えるアドバイスはこうだ。「ポートフォリオの一部を金とビットコインに振り向けろ」。
金:永遠の危機避難先
金はポートフォリオにおける「賢明なおじいさん」のような存在だ。人類は数千年にわたり、混乱の時代やインフレーション、あるいは自国通貨への信頼喪失といった状況で、金に資金を逃がしてきた。金は実体があり、供給量
が限られており、何よりも「誰の支配も受けない」という点が最大の強みだ。どんなCEOも、どんな中央銀行も、どんな政治家も、金を勝手に増刷したり、没収したりすることはできない。ダリオはこれを「保険のようなもの」と評する。過度に重視すべきではないが、無視してもいけない存在だ。
ビットコイン:21世紀のデジタルゴールド
ビットコインはこの方程式に登場した新参者だが、今や真剣に検討されるべき存在となっている。ダリオはこれを「デジタルゴールド」と呼んでいる。その理由は以下の通りだ。
- 供給量の限界:最終的に2,100万枚という上限が設定されている。希少性は価値を生む強力な原動力だ。
- 分散型・独立性:どんな銀行や政府もビットコインをコントロールできない。国家が通貨を恣意的に操作しようとする時代に、これは大きなメリットだ。
- 危機耐性:過去数年間、コロナ禍や地政学的な緊張といった混乱期において、ビットコインは伝統的な市場よりも安定したパフォーマンスを示してきた。
興味深い点は、ビットコインは好況期には株式市場と連動して上昇することが多いが、不況期には本当に「安全資産」として機能するかどうかが問われるということだ。ダリオは、長期的にはビットコインが金と競合しうる存在になると確信している。それが完璧な資産だからではなく、代替手段を提供するからだ。
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どれくらい投資すべきか? そして注意点は?
ダリオは具体的な割合を示すことはない(彼は投資家であり、ファイナンシャルアドバイザーではないからだ)。しかし、ポートフォリオの一部を再配分することを勧めている。個人投資家であれば、以下のようなイメージだろう。
- 5~10%をビットコインに(依然としてボラティリティは高いが、長期的な視点で考えるなら問題ない)。
- 10~20%を金に(実物資産、ETC、あるいは金鉱株経由など、さまざまな方法がある)。
- 残りは伝統的な資産:株式、債券、不動産など。ただし、リターン追求よりも安定性を重視したポートフォリオに。
機関投資家(ヘッジファンドや年金基金など)の場合、特にインフレ対策を考慮すると、より高い割合を割り当てることもあり得る。
だが、注意点もある。安易な投資は避けよう。
- 金はリスクフリーではない:価格は変動し、
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